出版社内容情報
ポル=ポト政権下で一命を取りとめ日本に逃れた少女は30年の時を経て虐殺の地へ再び降り立つ。闇夜に虹を架けたドキュメント。
内容説明
暗黒のポル・ポト時代を生きぬき日本にたどりついた少女は、30年の時を経て、ふたたび、あの「虐殺の丘」へ向かう。現地に暮らす「加害者」と、幾万の犠牲者を弔うために―世界に希望の灯をともす、奇跡のノンフィクション。
目次
第1部 色のない空―カンボジア 1975‐1980(輝いた日々;惨劇の始まり;故郷を奪われて ほか)
第2部 同じ空の下で―日本 1980‐2004(希望の星;二つの世界;差別と絆 ほか)
第3部 祈りの旅へ―カンボジア/日本 2004‐2009(夢に導かれて;地獄の門を抜けて;クメールの微笑 ほか)
著者等紹介
久郷ポンナレット[クゴウポンナレット]
1964年、カンボジア、プノンペンに生まれる。75年、ポル・ポトによる暴政開始。両親・きょうだい4人を失い、みずからも強制労働下でマラリアにかかるが、死の瀬戸際で一命をとりとめる。79年、ポル・ポト政権崩壊。タイ国境のカオイダン・キャンプに脱出、80年に来日。16歳で神奈川県の小学校に入学。88年、日本人男性と結婚。2005年、母妹が亡くなったカンボジア、コンポン・トム州ストウン郡プロン丘の「キリング・フィールド」へ。僧侶を仲立ちに、当時の村民とともに慰霊の儀式を行なう。06年、プノンペンのランカー寺に家族と現地の犠牲者のための慰霊塔を建立。08年、本書『虹色の空』のカンボジア語版、09年に英語版刊行。戦争体験の当事者として現在も各地で講演を行なっている。夫と2人の子どもと共に神奈川県平塚市に住む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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